2025/03/13 12:14
さて、睡眠と幸福学のコラム Vol.4
今回はこの心地よい季節をよりよく過ごすために、春と睡眠の関係についてお話をしたいと思います。
季節によって日照時間が変化します。その変化に伴って幸せホルモンであるセロトニンの分泌量や気分も変化し、
人々の幸福感に影響を与える事が、幸福学の研究結果から分かっています。
春になると日照時間が長くなるわけですが、日差しをたくさん浴びることでセロトニンが多く分泌され、気持ちが明るくなります。
これが春先に訪れる、こころが花びらのようにひらき、なんとなくウキウキする幸福感の正体です。
しかし一方で厄介なのが、夜になると自然に分泌される、
眠くなるホルモンであるメラトニンが抑えられやすくなってしまう季節でもあるということ。
寝つきが悪くなる人も多く出てきます。
この日照時間の変化による体内時計への影響に加えて、
気温が上がったかと思えば朝晩は寒いというような気温の変化が、
自律神経を乱しやすく、その影響で眠りが浅くなり寝不足になりやすい時期であると言えます。
このように、春の睡眠は不安定になりがちなので、
せっかく得られる春の幸福感やエネルギーをしっかりと味わい活用するためには、
意識して睡眠を整えることがとても大切になってきます。
【World Sleep Day】
この春特有の現象は、実は日本だけに限らず世界共通のもので、
近隣の韓国や中国では『春困病』、ヨーロッパでは『春の感情』、英語圏では『Spring fever』といって、
春先に感じる幸福感や高揚感、エネルギーの高まり、
また倦怠感やそわそわと落ち着かない気分や不安定さを同時に表す表現が各国にも存在しています。
このようなことから、毎年3月の第3金曜日はWORLD SLEEP DAY(世界睡眠デー)として制定されています。
この時期は特に睡眠を大切にしましょうねというメッセージが各国で呼びかけられるわけです。
今年は3月14日です♪
日本においては卒業、進学、就職といった期待と不安の入り混じる新生活が始まる時期と重なることもあり、
睡眠もメンタルもよりゆらぎやすくなりますね。今日はそんな時期に簡単に取り組める良質な睡眠のヒントをいくつかご紹介します。。
【春をよりよく過ごすためにできる睡眠Tips】
①
朝の光を浴びて、体内時計をリセット。
朝起きたら、カーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。
春の朝は少しずつ明るくなるのが早くなるので、自然のリズムに合わせて朝日をしっかり浴びることが、睡眠の質を上げるカギになります。これだけでも体内時計が整い、夜の寝つきが良くなりますよ。朝、もし余裕があればベランダに出て軽くストレッチしたり、お散歩や朝ランなどを取り入れてもいいですね◎
②
パワーナップを取り入れる。
近年、注目されているパワーナップ。10分~30分以内の短いお昼寝を午後13時から15時の間にすることがポイント。脳がリフレッシュし作業効率が34%アップ。集中力・注意力も54%アップすることが確認されています。(※数値データ:NASA調べ)また、日中の短時間の眠りにより自律神経のバランス調整と免疫力を高めることも分かっています。季節の変わり目で花粉症や風邪をひきやすい時期ですので、免疫力UPが期待できるのは嬉しいですよね。目を閉じて休むだけでもストレスホルモンの分泌が抑えられて◎です。
③
ホリデーナップを取り入れる。
ホリデーナップは休日に取るリラックス目的のお昼寝のことです。脳の回復や効率をあげるためのパワーナップとはまた違い、よりリラックスや体の回復を目的としたお昼寝のこと。休日に少し長めのお昼寝を取る事で慢性的な睡眠不足を補うことができます。『春眠暁を覚えず』と言われるほど気持ちの良い季節。ぽかぽかの春陽気の中、幸福感に包まれながらうとうとソファで眠ってしまっても全然OKです。或いはお休みの日に桜の木の下にレジャーシートを敷いて、春のエネルギーを五感にたっぷりと取り入れながら、お昼寝なんてできたら最高ですよね。
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