2024/12/02 10:17
こんにちは。
12月に入り、コートを手に取る日が少しずつ多くなってきましたね。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
朝、玄関をあけたときのひんやりとした肌寒さや少しピリッと緊張するような空気感。
今年は夏の延長のような秋を過ごしていた分、冬の訪れのサインをなんだかいつもより嬉しく感じます。
さて、睡眠と幸福学のお話VOL.3
わたしたちの日々の“幸福感”を左右する感情面や精神面、そして日中のパフォーマンスを発揮するには、睡眠が何よりものベースとなり大切になりますよということを、これまで改めてシェアしてきました。
日常のウェルビーイングに寄与する幸福感を味わうには、自分の五感がよろこぶこと、五感が心地よいと感じることをしてあげると良いといいます。
味覚なら身体が喜ぶおいしい食べ物や飲み物、触覚ならば肌触りの良い下着やウェアを身に纏うことだったり、聴覚なら心地の良いミュージック、視覚なら癒される観葉植物やお花を目に入る場所に、、といった具合に。
今回は、この五感の中でも特に注目いただきたいのが臭覚である、というお話をしたいと思います。
どうして臭覚なのか。
脳科学の分野で解明されている理由から先に答えをお伝えすると、臭覚は感情や情動を調整してくれる脳の中枢にダイレクトに信号が届くのですが、それができるのは五感の中でも実は臭覚が唯一のものだから!です。
ほかの感覚器官にくらべ、より効果的で即効性があるため、心身に働きかけやすいというのがポイントです。
良い香りを嗅ぐと自然と深く深呼吸ができたり、リラックスできることは、みなさんも過去の実体験で認識されている方も多いかなと思います。
日本ではアロマやエッセンシャルオイルの効果効能は医療とは異なる位置づけですが、ドイツをはじめとしたヨーロッパではいわゆる“メディカルアロマ”と呼ばれ、香りによる治療や処置が実際の医療現場や一般家庭で広く認知され実践されています。
香りによる効果や役割は他にもたくさんあり、視床下部にある体内時計の調節、自律神経系や睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌の調整、過剰な覚醒状態の抑制、自然な眠気を誘発するコルチゾール(ストレスホルモン)の調整を促してしてくれるなど、重要なアプローチをしてくれます。
睡眠との関係でいうと、スムーズに質の良い睡眠に入るためには、まず副交感神経を優位にしておくことが必要なのですが、つまりは日中の興奮状態の脳(交感神経優位の脳)を徐々にリラックスした状態に変えていきます。
そのために、この香りによるリラクゼーション効果というものが、一役も二役も三役も買ってくれるわけです。
これから本格的に冬が到来すると、バスタイムがより一層楽しみになる季節ですから、アロマ系のバスソルトやバスオイルで体も心もぽかぽかにできると良いですよね♪
またアフターバスには少し照度を落としたり、間接照明で過ごすなどして自分の体に“夜ですよ”と教えてあげるのもスムーズな入眠には効果的です。
寝室用のリネンスプレーやルームスプレーを一吹きしたり、すぐ手が伸ばせる枕元にはハンドバームやスリープバーム
をお守りにひとつ置いておくのも気軽に取り入れやすいアクション。
『良い香りが良い眠りに繋がる』
ぜひお気に入りの香りをみつけて、ご自身のナイトルーティンに何か取り入れてみてはいかがでしょう。
クリスマスの近いこの季節、あなたにとって大切な誰かの幸せを思い、香りの贈り物をするのもおすすめです。
(誰かに贈り物をすると、送られた人よりも贈り物を選んだ本人がより幸せを感じるんだそうです。これもまた幸福学の研究結果です。^^)
そう、今日はただいつもより少し良く長く眠ることで解決することがたくさんあります。
1日の最後、その日がどんな日であっても、1日頑張った自分をぜひ、“今日もよくがんばったね”と、ねぎらってあげてくださいね。
それでは、おやすみなさいませ。