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2024/07/29 16:58

バイカクキと漢方と私 



27歳のころ、それは突然やってきた。

風邪などとは全く違う喉の痛み。痛みというか違和感。

見えない手に首をギュっと絞められているような、息苦しさ。

何かが喉の奥に詰まっていて、水を飲んでも流れて行かない。

でも本当に息が出来ない訳ではなくて、水が飲めない訳でもない。




病院に行って鼻からカメラを入れて検査もしてみたけど、

喉には異常はなくて、原因は分からない。

そこに何も異常が見られないから、苦しいのに分かってもらえない。


といっても、四六時中苦しい訳でもなく、症状にも波があり、

病院を何件もハシゴする程生活に支障がある訳でもなかった。

体に異常がないなら何かに憑りつかれているのかもとお祓いに行くことを考えたりもしていた。


当時の自分の日記を振り返ってみると…



喉が苦しい、苦しいと断末魔の叫びが書いてある(笑)

喉の違和感は私のQOL(生活の質)を確実に下げていた。


そんな時、漢方という選択肢があることを思い出した私は、漢方薬局を訪ねてみることにした。



我が家では、母が子宮がんを患い漢方で完治した後、2人の弟を出産した経験から、

幼い頃から漢方的なものが暮らしに取り込まれていた。

大人になって自分から漢方の門を叩くのは初めてだった。



そこで私のこの喉の症状が「バイカクキ(梅核気)」というものだということを知る。

梅の種が詰まったような症状からそう呼ばれるそうだ。

ストレスからくる症状で、女性にはよく見られるということも知った。



謎だと思っていたことが、ただの謎ではなく、ちゃんと理由があって、そして解決方法もある。

何だかちょっとホッとした。

なんせお祓いにまで行こうかと思っていたくらいだから。



漢方を少し飲んでみたけど、高いし、なかなか続けられなかった。



そうこうしているうちに、私は会社を辞めて海外を1年くらい放浪することにした。

気がついたらあんなに苦しんでいた喉の違和感は消えていた。



ところが、日本に帰って少ししたころ、バイカクキはまた私のもとにひょっこりとやってきた。

その時にちょっと漢方を勉強してみようかなと思った。



人の身体には「気・血・水」というものがあって、それが滞りなく流れていることが健康であるということ。

バイカクキは「気」の巡りが悪くなることで起こる。心と身体を分けない、漢方ならではの考え方だ。



気の巡りをよくするには香りのよいものを嗅いだり、香味野菜を食べたり、

ゆったりお風呂にはいってリラックスしたりすることが大事らしい。



漢方は漢方薬を飲むことだけではない、ということも知った。



ごくごく普通の会社員だった私のもとにバイカクキは、やってきた。

そして自分の心と身体に向き合うことを教えてくれた。



それから10年以上、たまにやってくるバイカクキと私は上手く付き合っている。

症状が出てきたら、漢方薬に頼ることもあるし、鍼灸院に行ってプロの手を借りることもあるが、

「ちょっと頑張りすぎたかな」「少しゆっくりしようかな」と思うことにして、

漢方的なセルフケアを実践している。



もし、あなたが「何となく不調」に悩んでいるとしたら、

漢方が上手い付き合い方だったり、

解決する方法を教えてくれるかもしれない。



そんなメグリエさんの商品は31日まで期間限定10%OFFとなっております

ぜひこの機会にお試しください







瀬戸みゆき


国産和漢のセルフケアブランドMEGURIE(メグリエ)代表。国産の和漢原料にこだわったスキンケアやお茶などのセルフケア製品を展開。自身の体調不良をきっかけに、製品や情報発信を通し、自分を知り、自分をいたわるための漢方のセルフケアを提案をしている。